今回は、オンラインカジノの借金について解説します。
オンラインカジノは通常のギャンブルと同様、ゲームで負けるとお金を失ってしまいます。
そのため、オンラインカジノで負け続けて借金を抱えることはあるのか、もし借金が返済できない場合はどうすればいいのか、気になる方も多いでしょう。
そこで本記事では、オンラインカジノで借金を抱える人の特徴や、借金が返済できなくなった場合の対処法、そもそも借金しないための対策などを紹介します。
ぜひ参考にしてください!

オンラインカジノのせいで借金するのは怖いなぁ...
自己資金の範囲でルールを決めてプレイすれば、借金を抱えることはないから安心して!


もくじ
オンラインカジノで借金を抱えた事例
まずあらかじめ言っておきますが、オンラインカジノは自己資金の範囲でルールを決めてプレイすれば、安全に楽しめるギャンブルです。
しかし、中には無茶なプレイをくり返し、オンラインカジノのせいで莫大な借金を抱えてしまう人もいます。
ここでは、実際にオンラインカジノで借金を抱えた事例をいくつか紹介します。
事例1.
主人が5600万円の借金を作ってしまいました。原因はオンラインカジノです。 初めてから1年ほどは収支がプラス年間500万円ほどになっていたので、プラスならばいいだろうと思い、放っておいていました。
引用元:Yahoo!知恵袋
事例2.
現在、借金300万ほどあります。 ①債務整理(150万) ②国 (90万) ③友人A(80万) ④メルペイ 10万 そして、オンラインカジノ依存症です。 どんなに辞めようと思っても、また始めてしまいます。
引用元:Yahoo!知恵袋
事例3.
ある知人が借金600万を抱えていたが、オンカジで5万ドル(750万)の配当を得て身綺麗になった。偶然投稿を見て知り、借金がなくなったことを祝うDMを送った。既読はついたが返信はなかった。彼はその2時間後に400万の借金を作っていた。やれやれ、と俺は呟いた。賭博で勝ち切るには理性が最重要。
引用元:Twitter(X)
ここで掲載したのはほんの一部の事例であり、オンラインカジノで借金を抱えた人は数えきれないほど存在します。
中でも特に多いのは、以下のような事例です。
- 初めは勝っていたのに、いつの間にか借金を抱えている
- オンラインカジノで借金を返済しようとして、余計に借金がふくらむ
- オンラインカジノに依存してしまい、止めたくても止められない
もし自分が同じような目に合ったと考えたら、本当に恐ろしいですよね...
オンラインカジノで借金を抱えたくない方は、本記事の内容をしっかり頭に入れて、節度のあるプレイを心がけましょう。
オンラインカジノで借金を抱える人の特徴
オンラインカジノで借金を抱える人には、以下の特徴があります。
▼ 借金を抱える人の特徴
- 過去に大勝した経験がある
- クレジットカードで入金している
- 出金手続き中でもプレイし続ける
- 損失をオンラインカジノで取り返そうとする
- より大金を得ようと欲張る
過去に大勝した経験がある
オンラインカジノに限らず、過去にギャンブルで大勝した経験がある人が借金を抱えるケースはよくあります。
その要因として考えられるのは、主に以下の3点です。
- 勝利の追体験:過去に大勝した際の快感が忘れられず、再び味わいたいという強い願望を持つ
- 過信:一度の大勝により、自分のギャンブルスキルや運に過度の自信を持つ
- 依存症:大勝したときの快感から依存症になり、止めたくても止められなくなる
もちろん、オンラインカジノで大勝したことがある人全員が借金を抱えるわけではありません。
しかし、上記のようなケースは非常に多いので注意が必要です。
クレジットカードで入金している
オンラインカジノにクレジットカードで入金しているうちに、借金を抱えるケースもあります。
クレジットカードを使えば、手元に現金がなくても入金できてしまうからです。
さらに、もしクレジットカードの支払いを滞納すると、本来の支払い額に加えて「遅延損害金」も発生します。
クレジットカードの遅延損害金は年14~20%と高めに設定されており、結果的にさらに借金が膨らむことになるのです。
オンラインカジノにおいてクレジットカードは非常に便利な決済手段ですが、持ち金が増える魔法のカードではないのでご注意ください。
出金手続き中でもプレイし続ける
オンラインカジノで借金を抱える事例として意外と多いのが、「出金手続き中にもプレイし続けてしまう」というケースです。
多くのオンラインカジノでは出金の際、諸々の確認作業で手続きにやや時間がかかります。
特に大きなお金が動く際は、マネーロンダリングなどの犯罪行為の疑いがないか、慎重に確認作業が行われます。
このような出金手続き中に待ちきれずプレイを継続し、ゲームで負けて結果的に持ち金がゼロになってしまうのです。
出金手続き中ははやる気持ちをグッとこらえて、極力オンラインカジノでは遊ばないようにしましょう。
※注意!
オンラインカジノの中には、上記のような心理を悪用し、わざと出金手続きに時間をかけるところもあります。
損失をオンラインカジノで取り返そうとする
オンラインカジノで借金を抱える事例の中でも特に多いのが、「オンラインカジノの損失をオンラインカジノで取り返そうとする」ケースです。
このような状況に陥るともはや冷静な判断はできなくなり、余計に損失が増えてしまうケースがほとんどです。
さらに最悪の場合、オンラインカジノを止めたくても止められない「依存症」の状態になってしまうリスクもあります。
オンラインカジノをはじめとしたギャンブルでは、損失が膨らむのを最小限にとどめる「損切り」が非常に重要です。
オンラインカジノで得た損失は、仕事やアルバイトなど堅実な手段で取り返しましょう。間違っても、オンラインカジノで取り返そうとしてはいけませんよ!
より大金を得ようと欲張る
オンラインカジノにおいては、せっかく勝っているのにより大金を得ようと欲張った結果、借金を抱えてしまうケースも多いです。
オンラインカジノは運にも左右されるギャンブルであり、ずっと勝ち続けられる保証は一切ありません。
それなのに欲張ってプレイし続けた結果、せっかく得た勝利金をすべて失うなんてザラにあります。
最悪のケースだと、失った勝利金を取り戻そうとプレイを続けて、さらに借金が膨らむ...なんてことも起こりえます。
オンラインカジノでは、ある程度勝利金が得られたらプレイを止める「勝ち逃げ」も重要ですよ!
オンラインカジノで抱えた借金が返済できない場合の対処法
オンラインカジノで抱えた借金が返済できなくなった場合は、すぐに弁護士や司法書士などの専門家に相談しましょう。
場合によっては「債務整理」が適用され、借金が軽減される可能性もあるからです。
一般的に債務整理には、以下の4つの方法があります。
▼ 債務整理の方法
- 任意整理
- 個人再生
- 特定調停
- 自己破産
任意整理
任意整理とは、債権者(お金を貸している側)と直接交渉して、借金の返済条件を見直す債務整理方法です。
任意整理の交渉は、弁護士や司法書士が代理人となって行います。
▼ 任意整理の特徴
- 借金の利息を減らす、返済期間を延長する、などの猶予が与えられる
- 自己破産のように財産を失うことはない
- 債権者と個別に交渉するため、全ての債務を整理できるわけではない
個人再生
個人再生とは、裁判所を通じて借金の総額を減額し、残った借金を分割して返済する債務整理方法です。
▼ 個人再生の特徴
- 借金の総額を大幅に減額できる可能性がある
- 手続きは裁判所を通じて行われる
- 一定の条件下で住宅を手放さずに済むこともある(住宅ローンは除く)
- 再生計画に基づいた返済を続けられるだけの安定した収入が必要
特定調停
特定調停とは、裁判所を介して借金の返済計画を立てる債務整理方法です。
▼ 特定調停の特徴
- 主に消費者金融やクレジットカード会社などの無担保債務に適用される
- 利息の減額、返済期間の延長などの猶予が与えられる
- 弁護士を介さず手続きできるため、費用が比較的安い
- 借金の大幅な減額は期待できない
自己破産
自己破産とは、返済能力が完全にないと裁判所が判断した場合に、借金が免除される債務整理方法です。
▼ 自己破産の特徴
- 金額に関係なく借金が全額免除になる(税金や損害賠償金など、免除されないものもある)
- 生活に最低限必要な財産を除く全ての財産を失う
- 手続き後は一定期間、新たな借入やクレジットカードの利用ができない
オンラインカジノの借金を債務整理するときの注意点
オンラインカジノで抱えた借金を債務整理するときは、以下の4点に注意しましょう。
▼ 注意!
- 社会的な信用を失う
- 資産や財産を没収される
- 手続きにも費用がかかる
- 再発のリスクがある
社会的な信用を失う
オンラインカジノで抱えた借金を債務整理すると、その情報が信用情報機関に記録され、社会的な信用を失うリスクがあります。
社会的な信用を失うと、以下のような制限が一定期間課せられます。
- クレジットカードを発行できない
- 新たな借金やローンができない
- 一部の職業に就けない
ただし、上記の制限はあくまで一定期間だけ課せられるものです。
仮に債務整理したとしても、その後信用を回復すれば、普通に社会的な生活を送れるようになるのでご安心ください。
資産や財産を没収される
オンラインカジノで抱えた借金を債務整理すると、所有している資産や財産を没収される可能性があります。
例えば自己破産の場合、下記のような資産・財産が没収されます。
- 一定額以上の現金・預金残高
- 不動産(自宅を含む)
- 自動車
- 株式などの金融商品
- 貴金属や宝石
- 美術品やコレクション
ただし、生活に最低限必要な家具や衣類、職業道具などは基本的に保護されるのでご安心ください。
手続きにも費用がかかる
オンラインカジノで抱えた借金を債務整理する場合、その手続きにも費用がかかります。しかも、基本的にこの費用は免除されません。
債務整理の手続きに必要な費用としては、主に以下のようなものが挙げられます。
- 弁護士の費用:相談料、着手金、成功報酬など
- 司法書士の費用:相談料、着手金、成功報酬など
- 裁判所の費用:申立て費用、印紙代など
- その他の費用:郵送費、交通費など
ただし、日本司法支援センター(法テラス)などの公的機関を通じて、上記費用の支援を受けられる場合もあります。
再発のリスクがある
オンラインカジノで抱えた借金を債務整理したとしても、その後再発してしまうリスクがあります。
例えばギャンブル依存症によって借金を作った場合、その根本的な原因である依存症を治さない限りは、高い確率で再び借金をしてしまうでしょう。
債務整理はあくまで一時的な解決策であり、長期的に安定した社会生活を送るためには、根本的な問題の解決が必要不可欠です。
オンラインカジノで借金を抱えないための対策
そもそもオンラインカジノで借金を抱えないためには、以下の4点を心がけましょう。
▼ 借金しないための対策
- 自己資金の範囲で楽しむ
- 銀行振込で入金する
- 予算・プレイ時間を制限する
- ベット額を小さくする
自己資金の範囲で楽しむ
オンラインカジノは必ず自己資金の範囲で楽しみましょう。
オンラインカジノに限らず、ギャンブルは借金をしたからといって、必ず勝てる保証など一切ありません。
いやむしろ、借金をしてしまうと冷静な判断が難しくなり、さらに負ける確率が高くなるでしょう。
オンラインカジノはあくまで余剰金で楽しむ娯楽だと考えておくべきです。
銀行振込で入金する
オンラインカジノでは、主に下記4種類の入金手段が用意されています。
▼ オンラインカジノの入金手段
- 銀行振込
- クレジットカード
- 電子決済サービス
- 仮想通貨
上記のうちクレジットカード・電子決済サービス・仮想通貨の場合、手元に現金がなくても入金できてしまうため、知らないうちに借金を抱えるリスクがあります。(電子決済サービス・仮想通貨はクレジットカードでも利用できるため)
とにかく安全にオンラインカジノをプレイしたい方は、銀行振込で入金するようにしましょう。
予算・プレイ時間を制限する
オンラインカジノをプレイする際は、事前に予算とプレイ時間を決め、その範囲内で楽しむようにしましょう。
例えば、「土日の20~22時の間、3万円まで」といった具合です。
予算・プレイ時間に制限を設け、節度あるプレイを心がければ、ギャンブル依存症になるリスクも下げられます。
ベット額を小さくする
オンラインカジノをプレイする際は、ベット額をできるだけ小さくしましょう。
ベット額が小さければ、仮に負けても失うお金も少なく済むからです。
ベット額が小さいとその分得られるリターンも少ないため、できるだけベット額を大きくしたい方もいるかと思います。
しかしベット額を大きくすれば、当然負けたときは一気に大金を失います。
オンラインカジノで稼ぎたい方は、大金を一気に稼ぐのではなく、少額ベットで少しずつ稼ぐのがおすすめです。
オンラインカジノの借金についてよくある質問
ここでは、オンラインカジノの借金についてよくある質問、およびその回答を紹介します。
オンラインカジノだけで生活するのは危険?
オンラインカジノだけで生活するのは非常に危険なのでおすすめしません。
冒頭から何度も述べているとおり、オンラインカジノはギャンブルであり、絶対に勝てる保証は一切ないからです。
たしかにプロのギャンブラーの中には、オンラインカジノだけで生活している方もいます。
しかし、そのためには相応のスキルと運が必要であり、誰でも彼らの真似ができる訳ではありません。
オンラインカジノは稼ぐ手段ではなく、あくまで娯楽と考えておきましょう。
借金を抱えた場合はどこに相談すればいい?
万一オンラインカジノで借金を抱えた場合は、すぐに弁護士や司法書士などの専門家に相談しましょう。
場合によっては債務整理が適用され、借金の減額や免除が受けられる可能性もあるからです。
間違っても借金をそのまま放置し、取り返しのつかない事態になることだけは避けましょうね。
債務整理と自己破産の違いは?
「債務整理」は借金の問題を解決する方法全般を指し、「自己破産」は債務整理の1つの手段です。
一般的に債務整理には、以下の4つの方法があります。
▼ 債務整理の方法
- 任意整理
- 個人再生
- 特定調停
- 自己破産
上記の中でどの方法が適切かは、個人の状況によって異なります。
弁護士や司法書士などの専門家に相談し、自分の状況に最適な解決策を検討しましょう。
自己破産は誰でもできる?
自己破産は誰でもできるわけではなく、裁判所に認めてもらう必要があります。
また、自己破産にはメリットだけでなく、以下のようなデメリットも存在します。
自己破産のデメリット
- 社会的な信用を失う
- 資産や財産を没収される
- 手続きにも費用がかかる
まずは節度を持ってオンラインカジノをプレイし、そもそも借金を抱えないことが一番大切です。
借金に税金はかかる?
借金自体には税金はかかりません。
ただし借金の有無に関わらず、オンラインカジノで一定額以上の勝利金が得られた場合、その勝利金には税金がかかるのでご注意ください。
ちなみに、確定申告が必要になるのは【年間50万円以上の勝利金】が得られた場合です。
もし必要な確定申告を怠ると、無申告加算税などのペナルティを課される可能性があるので注意しましょう。