
昔からスポーツと賭博は密接な関係にあり、様々なスポーツで八百長が行われてきました。
中でもサッカーは世界的に人気のあるスポーツなので、八百長事件も多く報告されています。
大きなお金が動く大規模スポーツは狙われやすく、実際に事件化したものも多数。
そこで今回は歴代の八百長事件について、なぜ起こったのか、そのメカニズムと防止策についてご紹介していきます。

八百長ってやっぱりあるものなんですか?
残念ながら実際にあるから、その事実を受け入れることも重要だね


それでスポーツを楽しめるんですかね?
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もくじ
サッカーの八百長事件
年代 | 国 | 事件 |
1993年 | ![]() |
オリンピック・マルセイユの八百長 |
2006年 | ![]() |
カルチョスキャンダル |
2008年 | ![]() |
ルーマニアサッカーの八百長 |
2009年 | ![]() |
欧州サッカー八百長疑惑事件 |
2010年 | ![]() |
中国サッカーの八百長事件 |
2010年~2011年 | ![]() |
Kリーグ八百長事件 |
2011年 | ![]() |
エルサルバドルサッカーの八百長 |
2011年 | ![]() |
元日本代表監督の八百長関与疑惑 |
2011年 | ![]() |
トルコサッカーの八百長疑惑 |
2013年 | ![]() |
オーストリアサッカーの八百長疑惑 |
2013年 | ![]() |
イングランドサッカーの八百長 |
2013年 | ![]() |
イタリアの八百長疑惑 |
2013年 | ![]() |
大差スコアによる八百長事件 |
2014年 | ![]() |
Jリーグの八百長疑惑 |
2018年 | ![]() |
欧州チャンピオンズリーグの八百長疑惑事件 |
2018年 | ![]() |
レアル・マドリード八百長事件 |
2019年 | ![]() |
スペインサッカーの八百長事件 |
2021年 | ![]() |
鈴鹿の八百長未遂 |
ヨーロッパを中心として人気のサッカーでは、スペインやイタリアなどで多くの八百長事件がありました。
中でもカルチョスキャンダルは広く知られており、ビッグクラブであるユヴェントスがセリエBへ降格した事件です。
日本で知られている八百長といえば、2014年に日本代表監督に就任していたハビエル・アギーレ氏が2011年の八百長事件に関与していたという疑惑をかけられ、契約解消されています。
Jリーグでは同じ2014年、不正監視システムのEWSから警告が寄せられました。結果としては不正なしと判断されています。
サッカーで八百長が起こる理由とメカニズム

そもそもどうして八百長は起こってしまうのか。
そこには選手側の問題と、八百長を仕掛けるフィクサーの存在があります。
ベースとなる不正のトライアングル

アメリカの犯罪学者であるドナルド・R・クレッシー氏が導き出し、W・スティーブ・アルブレヒト博士が図式化した不正のトライアングル。
不正行為はこの3つの要素からなるものと考えられており、八百長だけに限らず企業不正なども該当します。
監査実務においても、国際的に利用されている考え方です。
不正ができる機会であること

機会とは、八百長を含めた不正行為ができる、触れられる機会があるということ。
例えば、「仕組み上、不正をしてもバレない状況である」「ルールが決まっておらず統制されていない」などです。
不正ができてしまう、不正ができる機会がある、という状況を指します。
動機とプレッシャーによるもの

動機とは、不正行為をするに至る理由や、主観的な事情のことです。
「金銭的なトラブルや不安を抱えている」「ノルマのプレッシャーがある」などが該当。
遊ぶ金欲しさや借金の返済など、経済的な理由であることがとても多いです。
周囲で行われている事実と正当化

正当化とは、不正行為をしても問題ないと思ってしまう姿勢や心理状態を表します。
「これぐらいの不正は問題ない」「周りも同じように不正している」などといった内容。
不正をしてしまうような機会や動機があると、最終的には正当化して実行してしまうものです。
八百長を仕掛けるフィクサーの選手接触

八百長や不正については、選手個人でできるようなものではなく、外部に協力者がいるものです。
選手から八百長を仕掛けようというよりも、お金を稼ぐ目的のフィクサーなど、反社会的勢力が関与します。
近年ではSNSなどを通じて、スポーツ選手に連絡を取りやすくなったことからも、八百長自体はやりやすい状況です。
服役を繰り返したフィクサーの話では、実際に八百長を仕掛ければ7~8割は成功すると言われています。
八百長を起こしても刑が軽くすぐに出所できる

スポーツの八百長事件は世界的に問題視されていますが、刑が軽く出所が簡単な法律になっています。
大物のフィクサーや反社会的勢力も、簡単に出所することができるためリスクが小さいのです。
リスクが小さい上に稼ぎやすいため、八百長事件の撲滅は難しいものがあります。

金銭的な問題は特にありそう…
多額のお金が動く賭け事だからこそ、理由としては多いよね。

八百長が狙われやすいスポーツの条件
全てのスポーツであり得るのが八百長

今回はサッカーの八百長に焦点を合わせてご紹介していますが、八百長があるのはサッカーだけではありません。
賭け事が行われている以上は、全てのスポーツであり得る不正だということ。
これを前提にして、どんなスポーツや試合は不正が起こりやすいのか見ていきましょう。
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結果を操作しやすい個人競技

団体競技で不正しようと思うと、全員が不正に関与し、理解しておく必要があります。
しかし、テニスや相撲など、個人競技になれば結果を操作しやすくなります。
自分ひとりが八百長を理解しておくだけで、不調やミスなどを演じて結果の操作ができます。
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監視の目が緩い下部リーグ

こうした八百長が行われてきたこともあり、トップリーグは徹底した監視の基で行われています。
しかし、3部リーグや4部リーグなどは監視の目も緩く、狙われやすいというのが実態。
トップリーグに比べて経済規模も低くなるため、監視体制も緩くならざるを得ません。
サッカーで八百長を防止する施策
監視システム導入やEWS社との契約

EWS社とは、サッカー界の尊厳を守るためにFIFAによって設立された、スイスに本拠地を置く企業。
海外サッカーでの監視はもちろんのこと、日本サッカーでも監視システムを有するEWS社などと契約しています。
スポーツ賭博市場で賭け率の異常な変動を察知し、情報を分析するような企業です。
世界で450社以上のブックメーカーとも契約しており、24時間365日体制で監視しています。
下部リーグや育成年代の賭け除外

ドイツ圏で最大手となるTipicoというブックメーカーは、ドイツ5部以下とユースの試合を賭けから除外。
続けてドイツ4部の除外も検討されており、監視されづらい下部リーグを対象から外していく姿勢を見せています。
ユースなどが含まれていると、未成年者を犯罪に巻き込むことにもなるため、徹底した姿勢です。
ライブベッティングの廃止

同じくブックメーカーのTipicoは、多くのライブベッティングを廃止しています。
試合中に追加の賭けを行うことができなくなるという、八百長を防ぐ目的です。
ライブベッティングはブックメーカーでもかなり人気の賭け方であるため、売上を犠牲にしたこの姿勢は高く評価されています。
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選手による八百長勧誘時の即時報告

ドイツやオーストリアでは、選手や監督・コーチなどはもちろんのこと、役員なども契約書に賭け禁止を明記。
同時にオーストリアでは、八百長の勧誘を受けた際、即時にクラブとリーグに対して報告する義務なども盛り込まれています。
八百長の誘いを明確に断ったとしても、報告を怠ることで処罰される内容になっています。
八百長システムに対する意識向上と教育

他国からも八百長防止策として注目されているのが、オーストリアのNPO法人である「Play Fair Code」。
試合を操作する犯罪や、国際的な八百長システムに関する意識向上と教育を行っています。
代表チームはもちろんのこと、クラブ下部組織などに対しても、不正防止講座を実施しています。

ブックメーカーの楽しみがなくなってしまうのだけは避けて欲しいですね!
そのための徹底はやっぱり、教育が一番かな!

サッカーの八百長はブックメーカーにもある

実際に行われている試合で八百長があれば、当然それはブックメーカーの結果にも影響します。
ですが全ての試合が危険というわけではなく、ブックメーカーごとに対策もされています。
ブックメーカーも徹底的な監視をしている

日本のJリーグがEWS社の監視システムを導入しているように、ブックメーカーなども導入しています。
これによってサッカー界全体の秩序が守られるようになり、安全にスポーツベットを楽しむことができます。
もちろんシステムが完璧というわけではないものの、不正を検知することは重要なポイントですね。
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監視が厳しい現在は八百長が少ない

監視がとても厳しい現代サッカーにおいては、八百長の事件数は多くありません。
様々な防止策を導入してきていることもあり、安全に遊べる機会は増えているとも言えるでしょう。
全ての試合が必ずしも安全とはいえないですが、楽しく遊べることは間違いないでしょう。
トップリーグの八百長しづらい試合に賭ける

監視システムが徹底されているサッカーのトップリーグに関しては、かなり八百長をしづらい環境となっています。
そのためトップリーグを中心に楽しめば、より可能性は少なくなると言えるでしょう。
欧州5大リーグなどは、特に試合内容も面白いものが多いため、ぜひチェックしてみてください。
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まとめ
八百長事件はどんなスポーツでも決して許されるものではなく、スポーツ自体が楽しめなくなってしまう要因にもなります。
世界各国でこの対策は取られているものの、進化する不正とのイタチごっこにもなりがちです。
とはいえ、FIFAやブックメーカーも八百長防止にかなりの力を入れています。
安心して楽しめるような施策が多く取られていますので、安心してスポーツベットを楽しみましょう!
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