競馬の楽しみ方は人それぞれですが、勝ちたいと思っている方は「回収率」を知ることが非常に大切です。
単純に好きな馬を応援するのも競馬の魅力のひとつですが、馬券購入者にとって年間回収率が100%を超えるのはひとつの目標。
そこで今回は回収率の仕組みや計算方法から、回収率を上げる馬券の買い方まで、紐解いていきたいと思います。
アマギは回収率とかいつも気にしてないよね?
もちろんです!自分の信じた馬を買っています!
アマギ…
もくじ
競馬における回収率とは?
競馬における回収率とは、投資額を100%としてどのくらい払い戻しを得ているのかを表す数字です。
つまり回収率が100%以上あれば「勝ち」であり、100%以下であれば「負け」ということになります。
回収率を知るためには自身で計算する必要がありますが、計算方法はとても簡単なので、この機会に覚えておきましょう。
回収率の計算方法
計算方法
回収率(%)=払戻金額÷購入金額×100
回収率は上記のように、【払戻金額÷購入金額×100】で簡単に算出することが可能です。
例えば1万円買って2万円の払い戻しになった場合、2万円÷1万円×100=200%となります。
儲かった金額=回収率ではなく、総購入金額に対しての回収率算出になるため、総購入金額が低い人のほうが回収率が高いということ。
また回収率150%にしたい場合、年間50万円購入している人は、払い戻し合計金額を75万円にすれば達成できます。
ただし年間1,000万円購入する人は、払い戻し合計金額を1,500万円にしなければなりません。
そのため、ヘビーユーザーほど回収率の向上は難しくなっていくというわけです。
あわせて覚えておきたい的中率について
競馬においてJRA(中央競馬)でもNAR(地方競馬)でも、回収率とあわせて「的中率」も算出されます。
この的中率とは購入レース数に対して、的中したレース数の割合になります。例えば30レース購入して、20レース的中すると的中率は66.6%。
ただ的中率が66.6%あっても、回収率が100%以下の場合は「負け」となります。
逆に30レース中3レースしか的中しなかったとしても、回収率が100%超えている場合は「勝ち」となるのです。
競馬で勝つためには的中率よりも回収率を追う
ヘビーユーザーの方なら何を今さらと思われるのは承知で、ビギナーの方々は的中率にとらわれないように馬券購入していってもらいたいと思います。
競馬の的中率はおおよそ20~30%ほどですので、参考にしてみてください。
なるほど…回収率についてしっかり考えるのは重要なことなんですね。
わかってくれた?大切なことだからこれからはちゃんと考えようね。
競馬(ギャンブル)においての控除率の壁
ギャンブルにおいての控除率とは、賭けに対して胴元の手数料の意味合いがあります。
そもそも競馬をやるにあたって、控除率のパーセンテージはご存知でしょうか?
賭け式によっても違いますが、JRAにおいて見れば下記のような払戻率になります。
単勝、複勝 | 80% |
枠連、馬連、ワイド | 77.5% |
馬単、三連複 | 75% |
三連単 | 72.5% |
WIN5 | 70% |
平均的におおよそ75%ぐらいで考えています。よって控除率は25%です。
他公営競技に目を向けると、競輪・競艇25%、オートレースは30%。
パチンコ・パチスロで10~15%、宝くじはかなり高く55%もあります。 ギャンブルという観点での賭け事ごとに控除率は変わりますので、気になる方は以下を参考にしてみてください。
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そもそも控除率25%の競馬は、負けと隣合わせのスタート
控除率25%を簡単に整理すると、1,000円賭けて750円返ってくればイーブンになる。
これが10,000円賭けて、7,500円返ってくるという図式でも同じ意味合いになります。
負けているのにトントン収支になるというギャンブルに触れない人には理解し難いことではありますが、ギャンブル全てこの控除率との戦いになります。
この中でいかに戦い、回収率を上げるのか。
色々と課題が競馬に触れると見えてくるので、1ユーザーとして回収率向上に向けての取り組みを述べていきたいと思います。
競馬での資金管理について
使える金額は人それぞれかと思いますが、2022年の新生銀行の調査によると男性会社員の毎月の平均お小遣い額は、「38,642円」だそうです。
昼食代平均が「623円」と出ており、週におおよそ7,000円競馬に使えると仮定します。
人それぞれこの7,000円の使い方は変わってくるでしょう。例えば1日1,000円ずつ7日で7Rやりたい方もいれば、3,500円ずつ2R、7,000円で1Rなど。
これは人それぞれであるとは思いますが、1R1,000円ずつと仮定した場合「当たったら1,000円の配当を超える」ことを意識しなければいけません。
もしくは「本命が買ったら1,000円を超える配当にする」。
こちらのほうが始めやすいかもしれません。下記で説明していければと思います。
本命が1着だった場合1,000円を超す配当にしていきたい
2022年の日本ダービーを参考に1,000円買ってみたいと思います。
勝ち馬ドウデュースを本命にして単勝は4.2倍。
この単勝に300円入れれば1,260円の払い戻しが得られるので、残り700円分の7点を馬連なり、三連複を買うことが出来ます。
200円だとドウデュースが勝っても840円しか返ってきませんので、分岐は単勝300円、他券種7点になります。
2022年9月11日に行われたセントラルステークスでは、メイケイエールが1着になりました。
1.7倍で1,000円を超すには、単勝に600円入れる必要があります。これで1,020円の払い戻しが得られます。
その代わり、他の券種は400円しか買えません。
メイケイエールの単を買う場合、他券種は4点まで。ドウデュースの単を買う場合、他券種は7点まで。
この意識が大事です。
回収率を考慮した買い方はわかった?
そういう考え方をするわけですね。勉強になります!
競馬で取りガミをしないことは必要なのか?
回収率に対するネットでの記事をよく目にするが、「取りガミをしないような買い目になっていないか?」といったことを言っています。(ガミると呼ぶケースが多い)
取りガミとは馬券が当たったとき、回収金額が投資額を下回ることです。
前章で伝えた「本命が勝ったら1,000円を超す配当にする」に関連付いています。
しかし反論・批評含め受け止めるつもりで言うならば、「ガミってもヒラ買い」で良いのではないかと考えています。(ヒラ買い=均等買い)
これは本命が勝ったときの単勝や、元を取りたい三連複がガミになっても良いと言っているわけではありません。
プラスアルファ狙いの馬連や三連複は、時に考える「高目の概念とは?」という疑問点が生まれるからです。
>>競馬のガミる(トリガミ)とは?ガミらないための方法はブックメーカーにある!
取りガミを嫌がると投資額が増える?
前章セントウルステークスで、メイケイエールの単勝が1.7倍だから買わない。という選択をした場合を仮定します。
思いつくのはメイケイエールから人気5頭へ流し三連複を押さえ、馬単で跳ねさせる買い目です。
三連複は人気分け合うソングライン、CBC賞でレコードを出し高速馬場対応可能のファストフォースを2列目に置いた⑤-⑪⑫-⑦⑧⑨⑪⑫の7点。
セントウルステークス人気・オッズ・資金配分に関して
⑤メイケイエール 1.7倍
⑪ソングライン 3.2倍
⑨ダディーズビビット 12.9倍
⑦サンライズオネスト 13.4倍
⑧モントライゼ 17.2倍
⑫ファストフォース 20.7倍
▼馬単オッズ
⑤→⑪ | 3.9倍 200円 |
⑤→⑨ | 10.1倍 100円 |
⑤→⑦ | 12.8倍 100円 |
⑤→⑧ | 16.1倍 100円 |
⑤→⑫ | 20.8倍 100円 |
▼三連複オッズ(⑤-⑪⑫-⑦⑧⑨⑪⑫)
⑤-⑨-⑪ | 7.2倍 300円 |
⑤-⑦-⑪ | 8.4倍 300円 |
⑤-⑧-⑪ | 11.3倍 200円 |
⑤-⑪-⑫ | 13.5倍 200円 |
⑤-⑨-⑫ | 35.3倍 100円 |
⑤-⑦-⑫ | 41.2倍 100円 |
⑤-⑧-⑫ | 53.4倍 100円 |
上記のオッズでガミらないように購入した場合、1,900円必要でした。
結果⑤-⑫-⑦だったので馬単と三連複が100円ずつ的中。回収金額は6,200円となり回収率は326%です。
これでも優秀ですがヒラ買いで100円ずつ購入した場合、馬単5点・三連複7点の12点1,200円が6,200円になり、回収率516%となります。
ガミるのを嫌って1,900円に対し、嫌わずに1,200円。
低予算の場合、的中率約20%前後と考えると後者のほうが良いのではないか?と思うことが多々あります。
取りガミを嫌うと高配当も霞む?
資金がない人向けの買い目で説明しましたが、5,000円買える場合を考えます。
セントウルステークス人気・オッズ・資金配分に関しては(ヒラ買い配分)
▼馬単オッズ
⑤→⑪ | 3.9倍 1200円(500円) |
⑤→⑨ | 10.1倍 400円(500円) |
⑤→⑦ | 12.8倍 300円(500円) |
⑤→⑧ | 16.1倍 200円(500円) |
⑤→⑫ | 20.8倍 200円(400円) |
▼三連複オッズ(⑤-⑪⑫-⑦⑧⑨⑪⑫)
⑤-⑨-⑪ | 7.2倍 700円 |
⑤-⑦-⑪ | 8.4倍 600円 |
⑤-⑧-⑪ | 11.3倍 500円 |
⑤-⑪-⑫ | 13.5倍 400円 |
⑤-⑨-⑫ | 35.3倍 200円 |
⑤-⑦-⑫ | 41.2倍 200円 |
⑤-⑧-⑫ | 53.4倍 100円 |
馬単もおおよそ同じ金額が返ってくるように、三連複はガミらないように配分してみました。
回収金額は12,400円となり、回収率は248%。馬単をヒラ買いして三連複は元返しで買った場合、回収金額は16,560円となり回収率は331%です。
確かに人気サイドで決まった場合、購入金額をしっかり傾斜かけたほうが良いときもあります。
しかし穴馬が入ったときの高目のオッズで、回収率を跳ねさせることは難しくなります。
一概に取りガミを嫌う必要はあるのか?と疑問を唱えた次第であります。
回収率向上には、馬券の種類を活かして点数を絞る
競馬はありがたいことに馬券の種類が豊富で、8通りあります。
この8通りの券種を有効活用するのも、回収率を上げるひとつの手です。
例えば三連単をオッズ3.0倍の馬を1着固定で買い、30点100円ずつ買ったとして、払い戻しが90倍の9,000円となるレース。
回収率は300%ですが、その馬の単勝を1点3,000円買っても、払い戻しが3.0倍の9,000円になります。
見栄えこそ三連単が当たったほうが良いですが、1点のみの的中で死票が29点になります。 この死票を減らすことも、回収率向上になると考えます。
1着を当てて死票を減らす。
色々な券種を試し、相当数のレースを購入してきましたが、「競馬って1着競うレースじゃないっけ?」とふと我に返ります。
購入者側としてもやはり1着を当てるギャンブルなのではないか?と考えるので、落ち着くのは1着で的中の単勝だと考えます。
様々な条件が重なって穴馬を狙うときや、1頭だけ追えるという利点を考えると複勝1点でも構わないかもしれません。
100円から買える馬券だからこそ、点数を意識して1着を当てること。死票を減らすこと。
この意識を持ちながら取り組んでいきたいところではあります。
回収率を意識したレース選びをする
G1レース、ハンデ重賞、フルゲート18頭立ての3歳未勝利(特に夏場)、新馬戦etc・・
例えばG1だからといって、購入金額をドーンと増やして購入してはいないでしょうか?
確かに近年古馬G1や3歳G1となると、アーモンドアイを始め、コントレイルやデアリングタクトの3歳三冠馬の1強時代があったのは否定できません。
ただ、そもそもG1路線に駒を進める馬たちです。
当日の馬場傾向や天気・風、レースを行う競馬場他、様々な要素を加味した上で的中させることは中々至難の業です。
勝ち上がれないで3歳後半の夏場まで残った馬たちのフルゲート未勝利戦も、どの馬も勝ちたいので難しいです。
このようなレースのレートを下げる、また見送ることも必要と考えます。
ありがちな負けるパターン
前日に予想をしていないレース、やる気もないレースであったにも関わらず、購入してしまうこともあるとは思います。
また圧倒的人気の馬がいるからと、その馬から馬単を買ったり、三連単を買ったり。
大事な資金ですので、予想もしていないレースの馬券を買う、ふと見た出走表のレースを買うなどはもってのほかです。
その他の回収率向上のために気をつけたい注意点
前走の着順を鵜呑みにしない
人気になるのが前走2着や3着となった馬が多いですが、鵜呑みにしないようにすることが回収率向上の秘訣でもあります。
例えば馬券外でも、直線の不利があったり、ゲートを出遅れたり、内有利の馬場で外枠だったり。といろいろな要素が詰まっているかもしれません。
人気を疑ってかかる。これをいつも心掛けると、能力があるのに人気薄の馬を見つけられるかもしれません。
収支をつける
自分がいくら負けたかわかっていない方、多いのではないでしょうか?
収支をつけずにダラダラ馬券を購入し、財布の中身が無くなるまで賭け続けるというのはよくあること。
携帯のアプリでも収支アプリがありますので、しっかり入力して収支を把握しましょう。
現状を把握することは、非常に重要なことです。
やることが多くて大変です…
勝つならここまでやらないとダメだよ!
まとめ
これから競馬を始める方にとっても回収率は必ず付き纏うもの。
馬券の購入についての派生もしましたが、回収率を上げるにはオッズとの兼ね合いも避けられないのが本音です。
どのように回収率を上げるかについては、大まかながらお伝えできたとは思います。
明日からでも取り組んでもらうことが1つでもあれば嬉しく思います。
著者がいまハマっている回収率の上げ方は、「単勝1点買い」です。
2ヶ月後には変わっているかもしれませんが、ひとつの参考にしてみていただければと思います。
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