
競馬では、メイン開催と呼ばれる競馬場が10か所あります。
「東京・中山・京都(現在改装中のため開催無し)・阪神」と、裏開催やローカル開催と呼ばれる競馬場「札幌・函館・福島・新潟・中京・小倉」など。
そのなかでも中山競馬場はメイン会場のひとつです。
今回はそんな中山競馬場の特徴や、芝、ダートなどの距離別に狙いたい馬の特徴などもあわせてご紹介。
特徴を知ることで狙い馬も変わるため、中山競馬場の基礎知識を身に付けておきましょう。

中央競馬のメイン会場である中山競馬場について詳しく解説していくよ!
僕も大好きな中山競馬場ですね!詳しく聞かせてください!

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もくじ
中山競馬場とは

中山競馬場とは有馬記念をはじめ、皐月などのG1レースが開催されている競馬場のひとつです。
平成30年にスタンド施設を中心とした大規模リニューアル改装を実施しており、老若男女が楽しめる施設になりました。
中山競馬場は激しい高低差のあるコースなので、最後まで目の離せないレース展開を観戦することができますよ。
中山競馬場の特徴と基礎知識について

競馬には芝でのレース、土でのレース(ダート)がありますが、各競馬場によって構造が違います。
構造が違うとは、競馬場により買いたい馬が変わってくる。という認識で構いません。
ここからは中山競馬場について詳しく解説していきます。
中山競馬場の芝は内も外も直線距離は310mで高低差が大きい

中央競馬で開催される全10場の中で芝コースが1周コースであるにも関わらず「内回り・外回り」がある競馬場は京都・阪神・新潟、そして中山です。
中山競馬場は、内も外も直線距離は310mと変わらず、競馬場1周の高低差は5.3mもあります。
これは10場で最大高低差となります。
ゴール地点から1コーナーを超え、2コーナー付近まで上り坂が続き、そこから直線まで下り坂が続きます。
そしてゴール前残り180mから残り70mの110m間で2.2mの上り坂。
いわゆる急坂と呼ばれる坂もあります。「中山巧者」と呼ばれるのはこのコース形態にあります。
ダートの高低差は4.5m

ダートは直線が2m短い308mですが、基本上記芝同様の形態と変わりません。
全体高低差は4.5mに及び、ゴール前は同様の急坂が設けられています。
ただしオールダートではなく、1,200mだけ芝からのスタートになるのが特徴です。

中山競馬では、パワーと持続力のある馬が重要になるね。
急坂がやはりポイントになるのですね。

中山競馬場の仮柵の移動時期

競馬場は芝保全のため、内ラチの仮柵が時期によって移動していきます。(ラチとは競馬場最内にある柵のこと)
この移動時期は「○回中山3日目」や「○回中山7日目」と言われます。
こちらは開催毎に移動されるものです。基本的に8日間で1開催とカウントし、中山競馬場に関しては年始1月から始まって8日間×5開催。
中山競馬場はA~Cの3コースですが、東京や京都の大箱コースはA~Dの4コースになっています。
中山競馬場の3つのコースについて
中山競馬場には、仮柵が動くことによりコースに変化が起きます。
ポイント
- Aコース(内から0m地点に仮柵が設けられる)2回開催・3回開催1週目、5回開催
- Bコース(Aコースより3m仮柵が外側へ移動)3回開催2~4週目・4回開催1~2週目
- Cコース(Aコースより6m仮柵が外側へ移動)4回開催3~4週目・1回開催
以上のようにコースが変わるのです。
▼仮柵は以下のように動きます。

このように仮柵が動くコース替りが起きると、競馬に影響してくることがあります。
芝キレイに保たれている場合、内枠有利
仮柵が移動したばかりの週は、ラチ沿いの芝がキレイに保たれています。
そのため、荒れていない馬場が通れる【内枠、ないしは内を通れる馬に有利に働く】ので覚えておきましょう。

柵って動いていたんですね!今度から馬選びの見方が変わりそうです!
そうだよ。アマギは好きな馬しか買わないから、見直していこうね。

中山競馬場では、構造に対して適正のある馬を買おう

競馬をする上で、馬選びのファクターは様々です。血統派、ラップ派、回顧派、調教派など。
今回は競馬場の構造に対して、特化して買う馬選びのおすすめをお伝えします。
基本どの競馬場でも、直線が短ければ逃げ先行脚質の馬、直線が長くなるに連れて差し、追い込み脚質の馬が有利になっていくものです。
また構造上、高低差5.3mもあります。そのためスタミナ自慢・持久力勝負ができる馬や、適性で拾っていくことも大事。
つまり、過去に中山コースで好走している馬を買っていきたいところですね。
ただし新馬戦に関しては、適性が見抜けない分血統や調教が重視されたりします。
またダートに関しても同じことが言えます。
中山競馬場の芝での距離別、狙い馬の見極め方

ここでは、中山競馬場の芝の距離別の狙い馬について解説していきます。
芝1,200mは逃げ・先行脚質の馬を狙う
主な重賞 | スプリンターズS【G1】・オーシャンS【G3】等(外回り) |
下り坂から始まるレースなので、先行馬に負荷が掛かりにくいのが特徴です。
そのため最後の急坂があろうとも後ろが差しづらい。
ただしオープン・重賞になるとスタートから下り坂が続きます。
その分、前半のペースが速くなり、逃げ先行脚質の馬が止まり、差しが決まるというケースもあります。
しかし内前を走る馬が有利な傾向にあるので、基本は【逃げ・先行脚質の馬】を狙いましょう。
芝1,600mは内枠、ないしは内を通れる馬を狙う
主な重賞 | フェアリーS【G3】・ダービー卿CT【G3】等(外回り) |
スタート後の2コーナーのカーブがかなりきつめに設定されており、内枠有利と言われる中山マイル。
脚質的には有利不利というより、内を通る馬が有利に働くコース設計になります。
そのためロスなく立ち回れる馬を買いたいところ。
つまり【内枠、ないしは内を通れる馬】を狙いたいところです。
芝1,800mは4コーナー4~5番手以内の馬を狙う
主な重賞 | 中山記念【G2】・スプリングカップ【G3】等(内回り) |
この距離もスタートから1コーナーが近く、加えてスタートから上り坂のため先行争いが激しくなりにくいです。
こうなると隊列は早めに決まり、向正面からは下り坂。前有利の理論となります。
過去に中山1,800mや2,200mを好走した馬はもちろんですが、コースの構造上は道中緩みづらく持久力戦になりやすいのも特徴。
狙いたいのは【4コーナー4~5番手以内の馬】です。
芝2,000mは先行脚質で、過去中山で2,000m好走歴持ちを狙う
主な重賞 | 皐月賞【G1】・ホープフルS【G1】等(内回り) |
このコースは上り坂から始まります。1,800mよりは1コーナーへの直線距離が長く、主導権争いは激しくなります。
しかし上り坂がくる分、その後1コーナーからはスローにはなりやすいです。
ゴール前で再度急坂が訪れるため、適性も必要になるでしょう。
そのため、【先行脚質の中山2,000m好走歴持ち】を狙いたいところではあります。
芝2,200mは1,800~2,200mで、過去1着で勝った馬や好走歴のある馬を狙う
主な重賞 | AJCC【G2】・オールカマー【G2】等(外回り) |
この距離に関しては、よく言われる非根幹距離(400mで割り切れない距離)のレース。
1,800m・2,000m以上に適性がものを言うと判断しましょう。
1,800mでも記載しましたが、道中緩みづらく持久力戦になりやすく、かつ上りが掛かりやすいです。
AJCCやオールカマーを見ると、リピーターの好走が目立ちますね。
差しも決まるので、一概に脚質で推奨するのが適切ではありません。
そのため【1,800m、2,000m、同条件2,200mで勝ったことのある馬や、過去好走歴がある馬】を狙いましょう。
芝2,500mは長距離実績がある馬を狙う
主な重賞 | 有馬記念【G1】・日経賞【G2】 など |
スタミナ自慢いらっしゃい。と言ったレースになる中山2,500mは、下り坂から始まります。
4コーナーが近く、外枠に入った馬もポジションを取りに行くので主導権争いは激しくなります。
加えて直線の坂を2度迎えるため、ここで狙いたい馬は【長距離実績がある馬】です。
日経賞に関してはG1の叩き台に使われるので、好走歴持ち先行馬を狙うところではあります。
しかし有馬記念に関しては、宝塚記念をはじめとした2,200m以上のG1実績があると良いです
特に菊花賞や春の天皇賞といった、3,000m級のG1実績が欲しいところではありますね。
芝3,600mは、長距離G1参戦組の経験馬を狙いたい
主な重賞 | ステイヤーズ【G2】(内回り) |
この距離はこのレースのみの施工です。狙う馬は難しいですが、狙うなら2,500m同様で考えます。
ただG2ですので、実績よりも【長距離G1参戦組の経験馬】を買っていきたいとこです。
中山競馬場のダートでの距離別、狙い馬の見極め方

こちらでは、中山競馬場のダートの距離別の狙いたい馬について解説していきます。
ダート1,200mは外枠の逃げ・先行馬を狙う
主な重賞 | カペラS【G3】 |
中山ダートコースで唯一芝からのスタートになるのが1,200mです。
外枠へ行けば行くほど芝の部分が長く、行き脚が付きやすいことから6~8枠の外枠が有利。
また芝でも説明した通り、下り坂ともなれば前への負荷がかからないので【外枠の逃げ・先行馬】を狙いたい条件になります。
ダート1,800mは出走馬の横の比較が重要
主な重賞 | マーチS【G3】 |
外枠先行馬が有利といわれる1,800m戦では、芝1,800mでも説明した通り坂が2回訪れるコースです。
この場合、やはりパワーとスタミナが必要になります。
ただし、冒頭で外枠先行馬が有利と記載しましたが、そのレースに過去向正面から捲った馬がいるのかどうかも確認が必要になります。
捲りが入れば差し決着が待っている1,800m戦です。
そのためここでの買いたい馬は【出走馬の横の比較が重要】です。
逃げを打つ馬がどのような逃げをするのか、逃げ馬不在であれば道中が緩み捲りを入れる馬がいるかどうか。
最低限の横の比較ができないと、安易に手を出すことが難しいかもしれません。
ダート2,400m
施工レース自体が少ないため本記事では見送ります。

距離別に狙い所が違うから、気をつけようね。
わかりました!

まとめ
ここまで記載してきたように、中山競馬場というのは構造上かなりトリッキーな競馬場です。
そのため、馬を選ぶときは「過去同条件で好成績をあげている馬」を見つけるようにしています。「適正」があるかないかをここで判断します。
東京競馬場のように直線が長く、力勝負になる!という競馬場ではないため、好走歴のある馬を見つけることが、中山競馬で負けない第一歩なのかもしれません。
また直線が短い分、基本的には狙いたい馬は「逃げ・先行脚質の馬」になります。
まずは過去のレースを見て逃げることができている、先行できている馬の目星をつけてみて、なおかつ過去に中山コースで好走している馬。
そのような馬がいたら大いに買いたい馬になるので、ぜひ見つけてみてください!
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