
今回はローカル競馬場の中で唯一の、直線で1,000m競馬が見られる新潟競馬場にフォーカスを当てていきます。
新潟競馬場には「風」の問題もあり、これを考慮に入れる必要も出てきます。
またコース設計や狙い馬についても詳しく解説しています。
新潟競馬場のレースを購入する場合、こちらの記事を参考にすると視野が一気に広がりますよ。

直線1,000mはかなり見応えがありそうです!
直線は競馬の醍醐味だもんね!直線が長い分、狙い馬も変わるから注意しようね。

もくじ
新潟競馬場(にいがたけいばじょう)とは

新潟競馬場(にいがたけいばじょう)とは、新潟県新潟市北区笹山に所在し、JRA(日本中央競馬会)が運営する競馬場です。
平成13年7月に国内初の「直線1000mの芝コース、外回り1周2223mの芝コース」を新設してリニューアルしています。
カーブがない迫力のある一直線コースは、まさに競馬の醍醐味でもあるワクワク感を楽しむことができますよ。
新潟競馬場の特徴と基礎知識について

新潟競馬場の特徴は、外・内回りの2コース・スパイラルカーブを採用している点です。
まずはここから新潟競馬場について詳しく解説していきます。
スパイラルカーブとは
コーナーの入りがゆるやかで、出口が急なカーブのこと)
日本一の直線の長さを持つ新潟の芝コース

高低差は内回り0.8mに対して、外回りは2.2mの新潟競馬場は、直線の長さが外回り658.7mもあります。(内回りは358.7m)
外回りコースでは向正面の中程からで緩やかに上り、3コーナーから高低差1.6mほどの緩やかな下り坂に入っていきます。
スパイラルカーブ採用でもあるので、勢いがついたまま直線に向くかたちになります。
路盤の影響もあり、水はけはかなり良いコースです。
内・外回りの中にあるダートでも直線は長い
直線の距離は353.9mと日本で3番目の長さのダートコース。
高低差は0.6mと平坦コースになるので、基本的には逃げ・先行が有利なコースになります。
風に気をつけないと痛い目に遭う!?

メインだと風の影響が大きいのは中山競馬場。東京湾が割と近いのが原因です。
またローカル開催のコースも海が近いコースが多々あります。北から札幌、函館、小倉、そして新潟競馬場です。
簡単に説明すると、人間と同じで進むのに追い風であれば進みやすいし、向かい風であれば進みにくいという原理。
この風を甘く見ると、馬券的にかなり痛い目に遭うので当日の「風」には注意しましょう。

風はかなりの影響力がありそうですね。
有利、不利が風向きによっても変化するから気をつけないとダメだよ。

新潟競馬場の仮柵の移動時期

基本的に競馬場に関しては、芝保全のため内ラチの仮柵が時期によって移動していきます。
ラチとは
競馬場最内にある柵のこと
この移動時期は「○回新潟2日目」や「○回新潟8日目」と言われます。こちらは開催毎に移動されるものです。
新潟競馬場の2つのコースについて
- 1回開催 全8日Bコース
- 2回開催 全12日Aコース
- 3回開催 全4日Aコース
基本的に8日間で1開催とカウントし、春夏秋の3回開催で行われA・Bの2コースで開催します。
コースについて

- Aコース(内から0m地点に仮柵が設けられる)
- Bコース(Aコースより4m仮柵が外側へ移動)
このように仮柵が移動しています。
芝キレイに保たれている場合、内枠有利。
ラチ沿いの芝は、仮柵が移動したばかりの週はキレイに保たれています。
これにより【内枠、または内を通れる馬は有利になる】のです。
荒れていない馬場を通れる馬は有利になるので、しっかり覚えておきましょう。

次はお待ちかねの狙い馬についてですね!
風の影響についても解説しているからよ~く読んでおくんだよ♪


わかりました!
新潟競馬場は風に注意!芝、ダートでの距離別の狙い馬について

芝1,000mは外枠優勢・スピード自慢の馬を狙う
主な重賞 | アイビスサマーダッシュ【G3】等 |
日本で唯一の直線1,000mで行われるのが魅力で「名物」と言っても過言ではないです。
外枠有利と言われますが、有利な理由はいくつかありますが、簡単に2つほど紹介します。
- 基本芝のレースは内を使うので、使われていない外が有利に働くこと。
- 馬は近くにラチがあった方が走りやすいこと。
また、未経験の馬が外枠に入ったときにテンが速く、持続力が必要な競馬場での成績を見つけるのも良いですね。
【中山・小倉での前半3Fが速い馬】を探すのもおすすめです。
スタートから下りになる分、加速がついてスパイラルカーブコースで勝ちきれているならば、対応可能かもしれません。
また、風の影響をダイレクトに受ける直線競馬ですので、当日の風向きは気にしたいところ。
【外枠】で上記に当てはまる馬がいたら買いたいですね。
直線は風向きによって大きく着順が変わってくる
スタートから直線で競馬するということは、風向きによって受ける方向は一定になります。
例えばワンターンであったとしたら、スタートからの向正面が向かい風なら直線は追い風です。
このように受ける方向が2パターンあります。
しかし直線競馬になれば、追い風であればゴールまで追い風と、全馬条件が一緒です。
向かい風であれば、当然スタート後は全馬一定に風を受けますが、隊列が決まったらハナ切った馬や1列目の馬はダイレクトに風を受けてしまいます。
とはいえ風を避けられる後方の馬が、向かい風の中追い込むことは容易ではない為、1列目を風除けにできる2~3列目の馬が狙い目です。
逆に追い風の場合は、前からの弊害はありませんのでハナを切れる1列目の馬を狙いたいところです。
風は勝率でも目に見えて違う影響力がある
7、8枠の3着内率は驚異の33%をどちらも超えています。
ただし勝率10%超えているのは8枠のみです。
世間的に認知もされているため、単勝回収率は100%超えとはいきません。
しかし複勝回収率は、7枠で103.4%、8枠で96.1%と、90%を超えているのは7、8枠だけです。
芝1,200mはとにかく逃げ・先行を狙え(内回り)
主な重賞 | 特になし |
平坦コースが故に数字でも露骨に出ていて、逃げ馬の単勝回収率は221.4%と驚異の数字。先行馬でも153.2%となっています。
複勝回収率も、どちらも100%を超えていることがポイントでしょう。
わかっていてもこの回収率ということは、目に見えていない逃げ先行馬の人気妙味が結果に影響があると見ています。
例えば上記の1,000mの説明の通り、中山・小倉1,200mは下り坂スタートでテンが速くなるため、前半3Fの時計が速くなります。
他場1,200mや1,400mのテンポの速さは、数字的には見劣りするため人気が落ちるが、実はこちらの馬のほうが速い。ということが起きます。
数字だけで判断できない部分もあるため、横の比較を大事にしたいところではありますね。
芝1,400mは逃げ・差しどちらも決まるので決め打ちで狙う(内回り)
主な重賞 | 特になし |
1,200m同様、内回りコースであるため逃げ先行が有利に思われますが、そうは言っても直線は中山より長いのでここらへんから差しが入り出します。
スパイラルカーブで勢いが付きますが、中京とは違い大箱なので外に振られません。
なので【外前に付けられる馬、もしくは内で溜めて差せる馬】に妙味が出てきそうです。
また、逃げるのであれば【東京1,400m・中京1,400mで終いが甘くなった逃げ馬】にも注目してみましょう。
芝1,600・1,800mは日本一の直線の長さ。なのに、逃げ有利!?
主な重賞 | 特になし |
200m違うのだから別もの。という見方もありますが、ここはある程度同列の考え方で取り組んでみたいと思います。
直線が長いのだから、上がりが使える馬が差し切るに決まっている。ということを、聞いたりするが意外とそうではないのも事実。
1,600mに関しては単複回収率が100%を超えているのはなんと逃げ脚質のみで、1,800mでも同じです。
なぜこのようなことが起きるかというと、「長い直線だから」という逆転の発想になります。
直線600mを超える直線なので最後に脚を残しておこうと道中緩むのが外回りコースの特徴だからです。
そのため逃げている馬も息が入りやすい逃げを打てるので、結果逃げ切ってしまうというケースも少なくありません。
2,000mまでの外回りはワンターンで完結するのもその要因でしょう。
もちろん、上がりがキレる馬で先行競馬ができる馬などは評価しないといけません。
ただ、【力のある逃げ馬を直線が長いからと言って軽視】すると痛い目に遭うかもしれませんね。
芝2,000mは内回り外回りでは見せる顔が違う
主な重賞 | 新潟大賞典【G3】・新潟記念【G3】等 |
内回り、外回りでは別ものになるので、それぞれ解説します。
内回り
やはり1周競馬になればコーナーで緩み、東京同様コーナーで捲っていくことは難しい分【逃げ・先行有利】は否めません。
【4角3~4番手以内で上がりが使える馬】を狙ってみたいところです。
外回り
2,000mになれば、1,600・1,800戦よりも、末脚がキレる馬が重要になってきます。
しかし、時期によって狙い方を変えるのもひとつの手です。
例えば天気や馬場状態によって、【上がりが33秒台で決まる】レースなのか、【上がりが34秒台以上かかる】レースなのかで狙い方が変わります。
当日の馬場状況を確認しながら、上がりがかかるなら【前目狙い】、上がりが速いなら【差し狙い】と決め打ちするのも良いかもしれません。
芝2,200・2,400mは逃げ・先行を狙え(内回り)
主な重賞 | 新潟大賞典【G3】・新潟記念【G3】等 |
逃げ馬の単複回収率が100%を超え、逃げ→先行と複勝回収率も高くなっています。
1,200m他内回りの狙い方は同じになってしまいますが、【4角3~4番手以内の馬】を狙っていきたいところです。
ちなみにこれは2,400mにも言えることです。
2,200mに関しては、非根幹距離でもあるので、【過去非根幹距離好走実績】もあればプラスアルファになります。
芝に関して
上記距離別で狙いたい馬を記載してきましたが、時期や開催、天候によって「馬場に寄せて当てはまる馬を買う」というやり方が正解かもしれません。
開催が後半になるに連れて、雨や使用した痛みの影響で内の芝が荒れ、「外差し天国」と違う顔を見せるのも新潟競馬場の特徴です。
このあたりも考慮しておきましょう。
ダート1,200mは外枠先行馬を買え!
主な重賞 | 新潟大賞典【G3】・新潟記念【G3】等 |
芝スタートの1,200m戦は常々言ってきていますが、外枠のほうが芝を走る距離が長いのでテンが速くなる傾向にあります。
勝率、3着内率ともに6、7、8枠が競る形で数字的にも根拠になります。
また逃げ馬で25%、先行馬で15%の勝率と単複回収率がともに100%超え。そのため圧倒的に【逃げ・先行馬有利】です。
ダート1,800mはスピードスタミナの総合力勝負・距離延長が穴か
主な重賞 | レパードS【G3】他 |
この距離もとにかく前が強いコース。
逃げ・先行ともに勝率17.5%と17.4%です。単複回収率も100%超えているのはこの脚質のみと、何も考えずに前に行く馬を買うのがベターでしょう。
中京と違いバイアスが出づらく、外枠でも前で押し切ってしまうことが多々あるので、枠の有利不利は特に無いと考えます。
馬場状態によって内が使えたり、前が流れるレースで差しが決まることもありますが、大筋は【逃げ・先行狙い】で問題ないように思えます。
ダート2,500m
施工レース自体が少ないため本記事では見送ります。
まとめ
一番注目を浴びるであろう直線競馬の芝1,000mにボリュームがついた内容になりました。
それ以外見てもローカルの内回り、ダートであれば前目で競馬ができる馬を狙っていくのが定説ですし、実際数字面でかなり秀でている競馬場です。
開催が進みに連れて馬場の変化も著しいため、「馬場の状況をいち早く察知すること」が必要になってきます。
いきなり内が使えず外差し祭りが始まる新潟競馬場。無理のないように手を出すのもひとつの手かと思います。
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